ボーリング

RB26のブロック歪みの検証。
ノーマルGT−Rのブーストアップで約10万キロ走行した車両の中古ブロックです。
特に不具合などが発生していた車両ではなくブローとかで降ろしたエンジンではありません。

シリンダーゲージの測定では拡がっているのはわかりますがどこが歪んでいるのか?はわかりませんよね?


検証方法
ダミーヘッドを取り付けて径で0.02mmずつボーリングしました。
写真上側は排気側です。


径で0.02mmボーリングした状態。ちゃんと全周削っていますので中心ずれはありません。                 径で0.04mm削った状態。
   



           径で0.06mm削った状態。                                             径で0.08mm削った状態。
   

全周あたるのに0.1mmも要しました。
使用後のシリンダーを計測すると上部に向けてラッパ状に必ず変形していましたが
実際にどの部分が変形しているか?まではシリンダーゲージではわからないので
「インテーク側が拡がっているんだろう」と思っていましたが。。。?
実際はエキゾースト側でした。熱変形でしょうか?

この変形部分の下側はセメントで埋めて冷却なしでもOKって事でしょうかね??





指定クリアランスまで削ってからホーニングして加工終了。


ダミーヘッドは絶対に必要ですね。