ドラッグレースは2台の車両でスタンディングスタートから測定距離間を争う加速コンテストです。
その距離の規格は、4分の1マイル(1320フィート)か(660フィート)のどちらかです。
ドラッグレースはトーナメントスタイル消去法で争われ
1人のドライバーが残るまで勝利ドライバーが次のラウンドに勝ち進んでいきます。
レース方式にもよりますがトーナメント方式の場合は先にゴールラインを通過したドライバーが勝者です。
トーナメント方式以外に区間タイムを争うのとハンデキャップレースなどがあります。

コンテストは一般的にクリスマスツリーと呼ばれる多色の発走灯から成る電子装置によって始められます。
ツリーのそれぞれのレーン側に7つのライトがあります

    

ステージング:

車両のタイヤを暖めた(バーンナウト)後にステージングは行われます。
ステージングはタイヤがビームを遮るとそれを検出する光電管で検出されます。
各レーンに3本のビームライトが、スターティングラインに交差していて、道の両サイドの光電管に接続されています。
(光電管はコントロールタワーでツリーと電子タイマに配線されます)。
車両の前輪タイヤが最初のビームライト(プレステージビーム)を遮ると
ツリーのプレステージライトが点灯し、スタートラインから7インチ後方に車両が位置したことを示します。
2台の車両がプレステージを完了したのちステージビームに向け車両をゆっくり前進させます。
前輪タイヤが直接スタートラインに置かれ時にステージライトが点灯されます。
ステージランプが点灯した時点でそのドライバーが競走をする準備ができているのを示し、
両方の車両が完全にステージングされたとき、スターターはスタートスイッチを押しツリーを動かします。
そして、各ドライバーはその人のツリーの側面のアンバーライトに焦点を合わせます。
グリーンランプが点くと同時に車両がスタートラインを通過できる(ステージランプが消灯)のがベストですので
ドライバーはグリーンランプが点く前にスタートさせるように集中します。

車両がスタートしスタートラインを通過したことによステージランプが消灯になった瞬間に
リアクションタイム(反応時間)が計測され区間タイムの計測が開始されます。




フライング

アンバーランプが点灯し始めたら競技スタートです。
車両がスタートしブルーライトが点灯する前にスタートラインを
通過してしまったのならフライングとなりツリーのレッドランプが点灯します。




ツリーランプの点灯タイミング

アンバーライトの点灯の仕方はレースタイプによって2通りあります。
Pro Tree (日本ではプロスタート)
3個のアンバーライトが同時に0.4秒間点灯しブルーライトに続きます。

Competition、またはFull Tree (日本ではストックスタート)
アンバーライトが降順に連続して0.5秒間点灯しブルーライトに続きます。
  STOCK         PRO 



ステージング その他

1人の相手はステージングを完了されています。
もう片方の相手は限られた時間内にステージングを完了しなくてはいけません。
この時間はスターターに委ねられますが、およそ10秒ほどです。

ディープステージ
ステージライト点灯から消灯するまでの間は前進することは可能ですので
プレステージライトが消灯しステージライトだけが点灯されるケースがあります。
これは「ディープステージ」と呼ばれます。
ディープステージをすることへの利益と見返りがあります。
利点面を見ると、あなたはフィニシュラインの数センチより近くにいます。
その結果、あなたのリアクションタイム(反応時間)は、より良くなるでしょう。
反対側では、あなたの区間タイムは助走距離が短いためより遅く、速度をゆるめてスタート線を去るでしょう。
また、あなたの相手より良いリアクションタイムと勝利をあなたに与えることができるくらい
気をそらすことができるかもしれません。
ディープステージにはいくつかの心理学的な作戦と利点があります。




ガードビーム
ステージビームの先16インチ(40.64cm)の場所に光電管が設置されます。
オイルパン、ヘッダーコレクタパイプなどの低くインストールされた物で
ステージビームを妨げることによって不公平なスタートライン利点を獲得するのを防ぐのに使用される。

ステージビームラインをタイヤが通過したにもかかわらず、他のなにかが
まだステージビームを遮断した状態でガードビーム上にタイヤが位置したのであれば
赤いファウルランプがクリスマスツリーで点滅しマシンファールを知らせます。
そして、マシンファールをおこしたは車両は失格になります。

----------------ガードビームに対するツブヤキ------------------------------
このマシンファールの検出ですが日本では仙台ハイランド以外では使われていない?みたいです。
ターボ車両が出すウェストゲートの排気やミッションのベルハウジングに穴が開いていると
クラッチの粉塵がステージビームを遮ってしまったりするので
マシンファールが続出してしまいレースにならないから・・・・ですかね?
この2点に関しては大会によってはちゃんとレギュレーションで禁止されていますが・・・

60feetエラー(オバケ)が出るのもこれが原因です。
某、空港ゼロヨンや某サーキットではスタートの光電管が2個しか設置されていないです。

ガードビームを使用しないシステムでは
ステージビームをタイヤが通過したにもかかわらず
タイヤ以外の物で(例、ウェストゲートの炎や煙・クラッチの粉塵・最低地上高)
ステージビームを遮ってしまうと「まだ車両がスタートしていないよ。」と計測システムが判断します。
この場合、車両にもよりますがスタート判定を0.3〜1.0秒ぐらい計測を遅らす事になり
その数値分R/T・60feet・区間タイムが縮んでしまいます。
本来60feetが1.7秒ぐらいの車が1.4とか1.2とか。。。
区間タイムだけではなく本来R/Tが0.1秒でフライングのはずがR/Tが0.6秒とかにもなりトーナメントも成立しません。

これでは正式なタイムは計れないしレースとして成立できませんよね!!
ちゃんとシステムを活かして公平な元にレースをしたいですね。


ProTree Ver3はガードビームの使い分けが設定できるようになっています。
 1 マシンファールは検地せずガードビームをステージビーム的に使用し車両のスタートを検地し
   タイム計測を開始します。(60feetエラーが出なくなります。)
 2 マシンファールを検地しレッドランプを点灯します。
 3 ガードビームを使用しない。
 以上の3点から選択できます。


マシンファールにならないためには

この図は仙台ハイランド常設と当店、仮設ProTreeシステムの実測です。




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DRAGレースのストリップレイアウト

 60feet  = 18.28m

 330feet  = 100.55m

 660feet  = 201.16m

1000feet  = 304.79m

 1/4Mile  = 402.33m

Speed計測
660feet・Finishライン手前66feet(20.11m)に設置され通過速度を計算します。